特別夜間イベント

プロジェクションマッピング「昇華-shouka-大内文化」

プロジェクションマッピング「昇華-shouka-大内文化」では、大内氏の歴史と思想を映像で表現し、山口に来訪した大内氏に関連する歴史的人物を彷彿とさせる映像で構成された、色鮮やかな映像作品を展示しています。
改修中の国宝瑠璃光寺五重塔を覆うデザインシートに、4つのテーマで制作された映像アート作品が繰り返し投影されます。また、大内氏の和歌とステンドグラスをモチーフにした空間アートプログラム「大内文化思想をめぐる道」エリアも、このプロジェクションマッピングに合わせてライトアップされ、香山公園内を幻想的な空間に演出します。

展示期間
【3/19追記】ご好評につき期間再延長しました!

令和6年1月19日(金)~5月6日(月・祝)まで
毎日18時から21時まで実施(※4月1日からは毎日19時~22時まで

展示場所
香山公園 (改修中の国宝瑠璃光寺五重塔を覆うデザインシートに投影)
※混雑が予想される土日に限り、県庁駐車場もご利用可能となっております。
※日没の関係により、映像が見えにくい時間帯がございます。予めご了承の上、ご来場をお願いいたします。

4つのテーマについて

大内氏は百済国の王子琳聖太子の子孫と伝えられ、「大内」と称しはじめたのは平安時代と言われています。しかし、先祖などについては意図的に創作されたものが多く、いわば大内氏の誕生は伝説として神格化されています。どこから来たのか、何者か分からない、その神格化された大内氏の誕生を、宇宙や時空などの表現を使って抽象的に表現しました。

大内氏と交流があった雪舟やザビエル、京や大陸の文化を、それぞれをイメージしたインクの交じり合いで表現しています。朝鮮王朝をはじめ、中国大陸の明国、琉球王国、西洋などとの交流を模様で表し、独自の発展してきた大内文化を称えます。白抜きになっている五重塔の部分は、大内氏の魂として常に動き続けおり、そこに周りから入ってくる様々な影響を柔軟に取り入れ、発展していく様子をゆっくりと形状変化させ抽象的に表現しています。

山口市は、古くから瀬戸内や山陰方面へと通じる陸路・水路が交差する交通の要所として発展し、京都の文化や街並みに感銘を受け整備され「西の京」とも呼ばれています。特に、京都の鴨川に見たてられたという「一の坂川」には、春には桜が咲き乱れ、初夏にはゲンジボタルが舞い、美しく自然豊かな山口市を水面に映し出しています。映像では、大内氏の構想によって作られた美しい一の坂川の水景を抽象的に表現しています。

大内氏は西国一の守護大名、戦国大名として地位を保ち続けるとともに、歌人として多くの素晴らしい和歌を残しています。また、国内外の人々や文化、新しい慣習などを認め受け入れてきた大内氏の思想は、現代社会にも必要とされる多様性とも言えます。その大内氏の輝かしい功績や多様性を色の鮮やかさと光のきらびやかさで表現します。